若い頃はあまり気にならなかったのに、加齢と共に気になりだすのが「シミ」ではないでしょうか?シミで悩んでいる方は沢山いることと思います。今回、できてしまったシミを治す方法やシミ対策における予防法などをまとめてみたので参考にしてください。
あなたのシミの種類は?
一言で「シミ」と言っても実はシミの状態によって5種類に分別されているのをご存知でしょうか?ここでは、シミの種類についてご紹介しますね。自身がどんなシミに当てはまるのかを知ることは適切なケアをしていく上でとても大切です☆
脂漏性角化症
一般には「年寄イボ」とも呼ばれているシミで肌の老化現象のひとつ。こめかみや頬の辺りにできやすい。
肝斑
30~40代頃に女性ホルモンの影響により発症するシミ。目の下や両頬にでます。
老人性色素班
紫外線によりメラニンが過剰に生成され皮膚に沈着したシミ。褐色で円形状のシミが顔以外にも手や腕などにでたりすることがあります。
後天性メラノサイトーシス
後天性の皮膚疾患のひとつとされ、「あざ」として扱われています。真皮層の色素沈着。
雀卵斑(じゃくらんはん)
いわゆる「そばかす」で、小さく茶褐色の点が沢山でるのが特徴。主に遺伝性のもですが紫外線の影響により悪化する場合もあります。
紫外線によって表面化したシミは「老人性色素班」に当たります。これが、加齢と共に気になりだす一般的な「シミ」です。
また、ホルモンの影響ででるのが「肝斑」で、30~40代頃の女性に多いシミです。
シミの種類によってセルフケアで改善できるものとできないものがあります。
セルフケアでは改善が難しいシミ
セルフケアで改善が難しいシミは
●後天性メラノサイトーシス
脂漏性角化症はイボのように膨れ上がるのが特徴で皮膚科や専門のクリニックでの治療が適切です。↓
また、後天性メラノサイトーシスは真皮層の色素沈着とされ「あざ」として扱われることから、こちらも病院やクリニックでの治療が妥当です。↓
この2つのシミのタイプはセルフケアでは改善するのは難しいので何をやっても改善しないシミがある方は一度、皮膚科やクリニックの受診を検討してみてくださいね。
シミの原因ってなに?
シミの原因にはいくつかありますが約80%は【紫外線】と言われています。ここでは紫外線や他の原因について見ていきます。
1.紫外線
紫外線にもUV-AとUV-Bがあり、UV-Aがシミのもとをつくる原因になっています。
2.ホルモンの変化
妊娠・出産・加齢に伴う女性ホルモンの変化の影響で一時的にメラノサイトが刺激されメラニンが作られてしまいシミのもとになります。
3.活性酸素
ストレス・大気汚染・タバコなどが要因で体内の活性酸素が活発化しメラノサイトが刺激されメラニンの生成が促されてしまいます。
4.傷・肌炎症・摩擦の影響
傷やかゆみによる炎症・摩擦によって肌が刺激を受け、メラニンが生成されます。
このように、紫外線の他にもさまざな要因でシミは作られています(゜o゜)
紫外線カットでシミ対策
紫外線にも3つの波長が存在しているのをご存知でしょうか?その中でも2つの紫外線の特徴を知って適切な紫外線対策をしましょう♪
UV-A
長波長で真皮層にまで届きます。この紫外線Aによって真皮層のメラノサイトが反応しメラニンが作られます。
UV-B
中波長で表皮までしか届きませんが、その刺激はとても強く、日焼けによって赤くヒリヒリとやけどのようになるのはこの紫外線Bの仕業です。
UV-C
短波長で紫外線の中で一番パワーがありますが、地球を囲むオゾン層のおかげで地球上には到達しません。
私たちに影響を与えるのはUV-AとBです。その中でもシミの原因になる紫外線はUV-A。紫外線対策として日やけ止めがありますが、日焼け止めの成分にもこの、UV-AとBに特化したものがあるんです☆
日焼け止めの特徴を知ろう
日焼け止めを購入するときによく目にするSPFやPAの意味って知ってるようで知らない!とりあえず数値が高ければいいかな?って感じで買っていましたが・・・
実は、このSPFやPAが先ほどのUV-AとBに特化した成分なんです♪
⇒肌への刺激が強いUV-Bに対応しています。
「+」で表記されている⇒シミの元となるUV-Aに対応しています。
顔にできたシミを治すには?
さて、これまではシミの種類や原因、紫外線対策についてご紹介してきましたが、ここからはシミの治し方や治療法について説明していきます。まずは、セルフで行えるケアから見ていきましょう。
美白スキンケアを使う
美白スキンケア製品には沢山の種類があります。成分と続けやすい価格で商品を選び、毎日のスキンケアをしましょう。
美白スキンケア製品を選ぶうえで抑えておきたいポイントは【医薬部外品】の成分が入っているものをチョイスすること☆
医薬部外品とは、国(厚生労働省)が許可している成分を一定濃度使用して、効能や効果を有効にさせたものです。「お薬」程ではないけど、それに近い効果が期待できるものとして扱われます。
シミ消し(美白)効果のある医薬部外品の成分↓
シミを予防し薄くする効果があります。
●アルブチン
メラニンの生成を抑えシミを予防します。
●エラグ酸
植物性のポリフェノール。酸化酵素を抑えメラニンの発生を防ぎます。
●コウジ酸
天然由来成分。「麹」から抽出されてもので、酸化酵素や炎症の発生を抑えます。
●ブラセンタ
メラニンの生成を抑えシミを予防します。
美白効果の高い「ハイドロキノン」が有名ですがハイドロキノンは医薬部外品には当たりません。効果は高いのですがリスクも高い成分です。ハイドロキノンが含まれた製品は少しずつ使用して肌に異常がでないか確認しながらケアしていきましょう☆
食事でシミを治す
食事によってシミを治すことも可能です。美白効果のある化粧品にも食物の天然由来成分が含まれているので、そう考えても普段の食事からシミを治す食べ物を意識して摂取することで改善しやすくなるでしょう。
ここでシミに効く食品のご紹介です♪
ピーマン・オレンジ・キウイフルーツ・ブロコッリーなど
■エラグ酸
イチゴ・パイン・ラズベリーなど
■ビタミンB2
豚肉・レバー・鶏肉など
■βカロテン
にんじん・ほうれん草・すいかなど
これらの食物を摂取していくとシミのもととなるメラニンの生成を抑え、肌を健やかに保つように促してくれます☆
生活習慣を見直す
不規則な生活による睡眠不足や運動不足は体の活性酸素を活発にさせる要因です!活性酸素はメラノサイトを刺激するからメラニンの生成を促すことになります。つまり、シミの原因を作っちゃうって事です(*_*)
それなのに、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまうので古いメラニン色素の排出ができずに、どんどんシミが浮上してしまうという悪循環が起きてしまいます。
そうならない為にも規則正しい生活習慣を送って適度な運動で体を動かし、イキイキとした細胞を巡らせましょう♪
サプリメントでシミを治す
シミに有効的な成分【L-システイン】。L-システインが配合されたサプリメントを摂取することでシミが改善されます。
L-システインは肌のターンオーバーを正常化する作用があり抗酸化作用もあるのでシミや傷跡の色素沈着に効果を発揮してくれます。しかし、継続して飲み続けていくことが大切ですよ!
シミを治すホームピーリング
シミを改善するのにセルフケアできるのがホームピーリングです。ピーリングはAHA(フルーツ酸)やBHA(サリチル酸)などが古い角質とメラニンを取り除き肌のターンオーバーを活性化してくれる働きがあります。
●ふき取るタイプの化粧水
●塗って洗い流すジェルor泡タイプ
●塗ってそのままの美容液タイプ
ピーリング効果のあるAHAは天然由来成分なので比較的刺激が弱く敏感肌の方でも使用できますが、BHAは刺激が強いので肌が弱い方には向かないでしょう。
美容液タイプのピーリングは角質を柔らかくしてくれる効果があるもののピーリングを実感するまでには時間がかかるようです。
ピーリング後は十分な保湿をしっかり行いましょう!ピーリング後のお肌は刺激に弱くなっているのでしっかりケアしないと肌荒れの原因に繋がってしまいますよ。
さて、ここまでセルフケアでのシミを治す方法をご紹介してきましたが、色々やってもシミが改善しない!治らない!って方は病院や専門のクリニックでの治療を検討しましょう。
クリニックでのシミ治療
病院やクリニックでは主に「レーザー」と「ピーリング」治療があります☆
レーザー治療
シミに即効性があるのがレーザー治療です。シミ部分に直接レーザー(電磁波)を照射してメラニンを破壊します。焼けたシミの部分は後々かさぶたとなって剥がれシミを消すという治療法です。
保険適用外の治療なので病院やクリニックによって価格は異なります。シミの種類や状態で有効なレーザーの種類が分かれているので、費用はその時々で変わってくるでしょう。
また、シミ消しレーザー治療は、照射した箇所のかさぶたが剥がれ自然になじむまでに1ヶ月を要します。そう考えるといくつかシミを消したい場合は完治までに最低6ヶ月はかかると言われています。
フォトフェイシャル治療
レーザーより波長を弱くして広範囲に照射できるようにしたものがフォトフェイシャルです。
フォトフェイシャルは1998年アメリカで開発されて以降、皮膚科やクリニックでの需要が広まっています。フォトフェイシャルはメラニンにダメージを与えながら肌のターンオーバーを促しシミ・くすみ・そばかすを治療していきます。
フォトフェイシャルも1回の施術では治療できないので、トータル4~5回の通院が必要です。価格は病院やクリニックによって異なりますが大体30000円前後だと言われています。
ケミカルピーリング治療
病院やクリニックで行うピーリングは薬剤やレーザーを使用するピーリング法があります。クリニックで使用する薬剤は成分も強く、施術後のケアがとても重要になります。医師の診察のもと適切な処置を受けましょう。費用は施設によって異なります。大体の相場は10000円前後のようですが、ピーリングも数回の通院が必要のようです。
病院や専門のクリニックでは、自分のニーズにあった施設を選ぶ必要があります。しっかり最後までケアをしてくれる所を選びましょう!どこがいいのか見極めが大切ですね☆
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