知ってるようで知らない「シミ」と「そばかす」の違い。今回はシミとそばかすについてお話します。
シミとそばかすの違い
目次
シミとそばかすは原因が異なります。
シミとは?
皮膚内で作られたメラニンという色素が沈着したものです。通常は肌のターンオーバーによって沈着した色素は表皮で垢となって排出されます。
しかし、さまざまな理由で排出がうまくいかないと表皮で沈着したまま残ってしまいます。
これが、みなさんが目にする「シミ」となるのです。
そばかすとは?
そばかすは正式名「雀卵斑(じゃくらんはん)」と言います。そばかすもシミのひとつなんですが、ほかのシミと違うのは【遺伝性】によるものということです。
通常、遺伝性のそばかすは幼少期~思春期頃にピークを迎え出現し、思春期以降は徐々に薄くなって自然に消えていくことがほとんどです。遺伝性のそばかすも、紫外線によって悪化する場合があります。また、大人になってから出現する後天性のそばかすもあります。
シミとそばかすの見分け方って?
シミとそばかすの見分け方のポイント↓
1~4mm程度のシミはそばかすの可能性がありそれ以上だと別のシミがほとんどです。
●シミの場所
そばかすは頬や鼻の辺りで広範囲に出現します。紫外線があたる肩や腕、背中にもでることがあります。
●両親がそばかす
両親のどちらかにそばかすがあれば、そばかすの可能性があります。
●いつから出現しているか
シミがいつからでたかも見分けのポイントです。幼少期からあるものはそばかすの可能性があります。しかし、1~4mm程度のシミが頬や鼻辺りに成人後からでた場合は後天性のそばかすとなります。
●色白の人
肌の色が白い人はメラニンの生成が過剰におきやすく、そばかすができやすい傾向にあります。
そばかすは遺伝性なので幼少期からあるのがほとんどですが、後天性のそばかすも存在しています。後天性のそばかすは遺伝性のそばかすと違って自然に消える事はありません。
シミとそばかすは出現した場所と大きさなどから見分けていくのがいいでしょう☆
シミとそばかすって消えるの?
シミやそばかすを改善するには、メラニンの生成を抑える必要があります。そして、できてしまったシミや濃くなったそばかすには肌のターンオーバーを正常に機能させる事が大切です。
肌のターンオーバーが乱れるとシミのもとであるメラニンが排出されずに残ってしまいます。
ターンオーバーが乱れる要因はいくつかありすが、まずは紫外線を浴びないようにケアすること!紫外線対策はしっかりしましょう☆
ターンオーバーの乱れによるシミ
ターンオーバーとは古くなった角質を自ら排出し、健やかな肌を保つための肌サイクルのことです。
通常、ターンオーバーのサイクルは28日周期と言われています。しかし、紫外線や不規則な生活や食習慣、ホルモンバランスの崩れなどが原因で肌のサイクルは乱れてしまうのです。
この、ターンオーバーのサイクルが乱れると古くなった角質は排出されず蓄積されて肌にトラブルを起こします。これが、シミやシワなどの原因のひとつです。
様々な要因でターンオーバーの周期は早まってしまうのをご存知ですか?加齢によってターンオーバーのサイクルが遅くなることもシミの原因なんですが、実は、サイクルが早まることもシミや肌トラブルの要因なんです!
ターンオーバーが早まると、細胞の栄養分が不十分なままサイクルが起きることになります。すると、肌に必要な養分がない未熟な角質が表面化してしまうのです。
そのため、どんどん表皮に古い角質が溜まり続けメラニン色素が残ったままになるのです。
これが、ターンオーバーの乱れによって排出されずに残ってしまうシミのメカニズムです。
セルフケアによるシミ・そばかす治療
セルフケアで行えるシミやそばかすの改善法はいくつかありますが、まずは美白スキンケア製品を使うということでしょう☆
美白効果の高い【医薬部外品】のスキンケア製品を選んで使うとシミやそばかすの改善に繋がります。以下にシミに効果的な医薬部外成分を載せますので参考にしてください。
シミを予防し薄くする効果があります。
●アルブチン
メラニンの生成を抑えシミを予防します。
●エラグ酸
植物性のポリフェノール。酸化酵素を抑えメラニンの発生を防ぎます。
●コウジ酸
天然由来成分。「麹」から抽出されてもので、酸化酵素や炎症の発生を抑えます。
●ブラセンタ
メラニンの生成を抑えシミを予防します。
美白効果の高いハイドロキノンは医薬部外品ではありませんが、メラニンに働きかけシミを薄くする効果があります。
その他のセルフケアまとめ
美白効果のあるスキンケアの他には↓
【シミに効果のある食べ物などを摂る】
●ビタミンC⇒ピーマン・オレンジ・キウイフルーツ・ブロコッリーなど
●エラグ酸⇒イチゴ・パイン・ラズベリーなど
●ビタミンB2⇒豚肉・レバー・鶏肉など
●βカロテン⇒にんじん・ほうれん草・すいかなど
これらの食物を摂取していくとシミのもととなるメラニンの生成を抑え、肌を健やかに保つように促してくれます☆
【睡眠・運動・ストレスをためないなど】
不規則な生活習慣は活性酸素が多くなります。シミ・そばかすの発生は活性酸素が発端となって起こります。健康的な生活習慣を日々、心がける事が大切です☆
【L-システイン配合のもの】
L-システインは肌のターンオーバーを正常化してくれる作用があります。
【AHA(フルーツ酸)やBHA(サリチル酸)で角質ケア】
ホームピーリングには石鹸・化粧水・ジェル・美容液など4つのタイプがあります。ご自身の肌の状態に合わせて選ぶようにしましょう。AHA(フルーツ酸)は天然由来の成分なので敏感肌の人でも使いやすいです。一方、BHA(サリチル酸)は刺激が強いので肌が弱い人はなるべく使用しない方がいいでしょう。
セルフで行えるケアは沢山あります♡シミの原因も紫外線の他に色々あるので生活スタイルと食事の見直しは大切ですよ♪
次の項目では、皮膚科やクリニックで行うシミ・そばかすの治療法について説明していきます。
病院やクリニックでのシミ・そばかす治療
皮膚科やクリニックで治療する場合の治療法のご紹介です。
●レーザー治療
●フォトフェイシャル
●ケミカルピーリング
●プラセンタ療法
☑皮膚科で処方してもらえるシミ消し軟膏として「ハイドロキノン」があります。ハイドロキノンは効果に優れていますが、人によっては刺激が強く肌に合わない人もいます。
☑レーザーやフォトフェイシャルは光の波長が違います。レーザー治療にも波長ごとに異なった機械があります。
☑ケミカルピーリングはエステサロンなどでも受けることができるようですが、成分によっては敏感肌の人には合わないことがあります。
☑プラセンタ療法は注射で直接プラセンタを注入しメラニンの生成を抑える治療法で、シミ以外の効果も期待できます。
以上が病院やクリニックでのシミ・そばかすの治療法でした☆
シミが赤い!かゆい!
赤いシミや痒みを伴うシミがあるのを知っていますか?
赤いシミは要注意?
赤みを伴うシミは、【日光性角化症】の可能性があります。長年、紫外線を浴びることで出現するシミのようですが、この日光性角化症は、皮膚がんのごく早期の段階だと言われています。発症年齢としては、60歳以上の男女に多いとされています。日光性角化症は適切な処置が必要なようなので、
痒みを伴うシミ
痒みの原因は色々ありますが、シミが「かゆい」場合は【脂漏性角化症】の可能性があります。
脂漏性角化症は、「年寄イボ」とも呼ばれていますが、通常のシミの状態から徐々に表皮が盛りあがってイボのようになるのが特徴です。
この、盛り上がる段階で痒み生じることがあるようなのです。しかし、脂漏性角化症は日光性角化症ように、悪性化して癌になることはないとされています。
シミ・そばかすに大切なのは
シミ・そばかすは、とにかく紫外線を浴びないことです!紫外線ケアはシミ・そばかすの改善の第一歩です☆
適切なUV対策をして紫外線から肌を守りましょう!
肌を守るメカニズム
シミは紫外線やさまざな要因により、刺激を受けた肌細胞が、その刺激を軽減するために「チロシナーゼ」という酸化酵素を活発化させ、「メラノサイト」(色素細胞)を促します。メラノサイトは【メラニン】という色素を生成し「ケラチノサイト」(表皮細胞)に受け渡たすことで、紫外線などの外部の刺激から細胞核を守っているのです。
もともとは、肌を守るために作られている「メラニン」が過剰に作られうまく排出できないと色素が沈着し、ゆくゆくは「シミ」となって表面化してくるのです。
適切な紫外線ケアを
日焼け止めを購入するときに何を目安にしたらいいでしょうか?SPFやPAの効能について知ると対策に役立ちます!
⇒肌への刺激が強いUV-Bに対応(肌が赤くヒリヒリとする日焼け)
「+」で表記されている⇒シミの元となるUV-Aに対応(シミの元で黒くなる日焼け)
シミのメカニズムや日焼け止めの効能を知ることで適切なケアが可能になります。シミとそばかすの違いを把握してそれぞれのシミに対応しましょう♪
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